ネブラスカ・ウェディング
ナス科 Solanum Lycopersicum
ネブラスカウェディングはアメリカのネブラスカ州で、結婚式の引き出物として親しまれている品種だそうだ。
直径10cmほどにもなる大玉品種で、カロチン系色素による黄色を呈する。
トマトは熱帯アメリカに広く野菜していたcherry tomato(Lycopersicum. var. cerasiforme Alef.)が原種とされており、原住民Red Indianが古くメキシコで作物としていた歴史がある。スペイン人がメキシコを征服して間も無く、16世紀初期にヨーロッパ各地へ伝えられ、その後世界各地に伝わった。
当時は「Gold apple(黄金のりんご)」の名で呼ばれていたらしいことから、当時のトマトは黄色果であったと考えられている。
トマトは当初イタリアでの栽培が盛んで、観賞用や、食用としてはソースの材料として、主に使われていたが、トマトがアメリカに逆輸入され、食用トマトとして品種改良や栽培技術の発展が盛んになったのは18世紀以降のこと。
世界的に生食トマトが普及したのは1900年代ごろからという情報から、ネブラスカ州の家庭で、贈答品として親しまれたのもこの頃からではないかと考えられる。
(出典/1982『原色日本野菜図鑑』)
【使い方】
酸味と甘味のバランスの良い品種で、完熟したものは甘味が強く、フルーツのようです。
果肉はしっかりしています。
冷やして生食はもちろん、サラダ、冷やし中華など、日常的な料理にも使いやすいです。
加熱してピューレにすると、濃厚なソースになります。
ニンニクと合わせてパスタソースにしても、存外美味しいです。