キラダイズ
マメ科 Glycine max
丹波篠山の先輩農家から受け継いだ固定種の大豆です。
命名者は種を譲っていただいた吉良さん。
丹波篠山市不来坂地区には吉良と言う姓が多いのですが、その周辺で、数軒の農家が何世代も種を受け継ぎ、このような形質が固定化されたそうです。
種を譲っていただいた吉良さん宅では、味噌用に家庭の分を生産していたそうですが、一度種が途絶えてしまったことがあり、近隣の作っている人に分けてもらって、また生産を始めたのだとか。
数軒で作っていたからこそ受け継がれた種ですね。
丹波篠山では、丹波黒の歴史がありますが、形質が全く異なります。丹波黒よりも小粒で、丹波黒がもっさりした肉質なのに対し、ポクポクした食感が特徴的です。東北の在来種の大豆に近い印象を持ちます。
茹でると、栗のような甘味と、香ばしい旨味が特徴的です。
煮汁も大変甘くて美味しく、地域の方が好んで作り続けてきたのも頷けます。
【使い方】
味噌はもちろん、茹でてお料理全般に、また煎っても大変香ばしく美味ですので、うちではきな粉にしています。
